Toranomon innovation studio / 虎ノ門スタジオ

community facility / 2021

虎ノ門にある官民連携の共創スペースのデザイン。
期間限定のスペースであるため、既存の床・壁・天井にはなるべく手を加えることなく、最小限の内装計画とした。それ以外は、全て可動式の家具とカーテンだけで空間を作ることで、用途に応じた空間の切り分けを可能にしている。家具は既製品のソファにカバーをかけたり、既製品の折りたたみテーブルに化粧型枠合板をクランプ留めで取り付けることで、簡易なホワイトボード機能をテーブルに付加している。これらの合板やアクリルパネルを専用の台座に取り付けると、パーテションとして利用することができる。また、壁に立てかけてあるグラフィックパネルは、壁面を彩る装飾であると同時に吸音パネルとしても機能している。
素材以上家具未満の素材やパーツを組み合わせることで新たな機能や場所をつくるモノのことを、ここでは“アクティブマテリアル”と呼んでいる。ユーザーの空間の使い方に合わせて、その空間を構成する素材や家具自体の形やあり方も変化する提案をした。

用途 : 官民共創コミュニティ施設
所在地 : 東京都港区
延床面積 : 480㎡
クリエイティブディレクション : 春蒔プロジェクト + GOODTIME
インテリアデザイン : POINT
カーテン・テキスタイル : オンデルデリンデ
植栽 : SOLSO
施工 : バター
クライアント : 中央日本土地建物
竣工年 : 2021年
写真 : 長谷川健太(OFP)

Principal use : Community facility
Building site : Minato city, Tokyo
Total floor area : 480㎡
Creative direction : Harumaki Project + GOODTIME
Interior design : POINT
Curtain,textile : Onder de Linde
Plant design : SOLSO
Construction : Butter
Client : Chuo-Nittochi
Completion : 2021
Photo : Kenta Hasegawa (OFP)